ダイエットしているのに中々体重が落ちない!
身体を絞ろうとしても中々上手く行かない!
と思っている方はいませんか?
それ、もしかしたら睡眠が原因かもしれません!
筋トレやダイエットと言えば体を動かすことだし睡眠とはかんけいないでしょ?
と思う方もいらっしゃると思いますが、意外にもそうではないようです。
それでは、今回は睡眠の肥満の関係性についてお話していこうと思います!
目次
睡眠不足と太る理由の関係性
睡眠と太る理由の関係性①睡眠時間は長い方が良い
睡眠不足が続くと、集中力の低下、疲労が溜まりやすくなるなど体への悪影響があると言います。その1つが肥満のリスクが高くなることです。
一見、起きていて活動する時間が長いんだから、むしろ痩せるのではないかと思いがちですよね。
しかし、必ずしもその通りだと言えないことが分かっていますので紹介します!
体重の増加は、食べ物からのエネルギー摂取量が、基礎代謝や運動などによるエネルギーの消費量を越えた時におこるものです。
では、睡眠時間が短くなった時のエネルギー消費量はどうなっているのでしょうか?
寝ている間は活動量が少ない分、エネルギー消費量が少なく、起きているときは活動量が多いため、エネルギーの消費量が多い。
つまり
・睡眠時間が短い ⇒ 活動時間が長い ⇒ エネルギー消費量が多い ⇒ やせる
・睡眠時間が長い ⇒ 活動時間が短い ⇒ エネルギー消費量が少ない ⇒ 太る
ここまでは、皆さんが考える通りのようです。
しかし、ここからが注目すべきところで、平均睡眠時間と肥満度であるBMI[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]の関係を調べた研究では、睡眠時間が7時間前後の場合が最も肥満が少なく、この時間より短くても長くても肥満が増えるという結果が出ているようです!
では、睡眠時間が長いと何故太ってしまうのか?
早稲田大学の名誉教授の内田直さんらは、花王との共同研究を行っているので、次でお話ししようと思います。
睡眠で太る理由の関係性②短い睡眠だとお腹が減る
研究では2パターンを比較しています。
- 3日間の3.5時間睡眠+1日のリカバリー睡眠(7時間)
- 3日間の7時間睡眠+1日のリカバリー睡眠(7時間)
この2つを比較すると、夜間では短い睡眠の方がエネルギーの消費量は多くなりました。
しかし、日中帯では短い睡眠の方が若干エネルギーの消費量が少なかったとのことです。
これにより、48時間のトータルエネルギー消費量は大きな差は出なかったとのことです。
さらに、この実験から得られたコメントで
「3.5時間睡眠の翌日は、7時間睡眠に比べて朝から夕方にかけての深部体温が低くなっていました。体温が低いということは、代謝が低い状態になっていたと考えられます」(花王ヘルスケア食品研究所の日比壮信さん)
との結果が得られていることから日中帯は睡眠時間が短いと消費エネルギー量が低くなる正しいと考えられます。
空腹感について比較したさいのコメントでは
「3.5時間睡眠の翌日は空腹感が強い傾向にあり、特に寝る前が顕著でした(下図)。しかし、面白いことに、リカバリー睡眠後は差がなくなっていました」(日比さん)
Hibi M,et al.Scientific Reports. 2017;7:39640のFigure 2を日経Gooday編集部が改変して作成
また、それぞれの睡眠計測を3回続け、4日目の朝と5日目のリカバリー睡眠後の朝に血液検査をしたところ、3.5時間後は食欲を抑制するホルモンの分泌量が減少し、リカバリー睡眠後(7時間)には元に戻っていることが分かりました。
つまり、これらをまとめると、
「短時間睡眠が続くと、その分活動時間が増えても代謝が落ちるため、1日のエネルギー消費量は通常睡眠(7時間睡眠)と変わらない。しかし、食欲抑制ホルモンの分泌が減るなどして『食欲が増す』ということです。つまり、睡眠不足はエネルギー摂取量に影響して体重を増やす方向に働くと考えられます」(内田さん)
ということで、睡眠が短いと代謝はそこまで大きな差でないがお腹がすくので摂取するエネルギーが増えるので肥満になりやすくなることが分かりました。
睡眠で太る理由の関係性まとめ
ポイント
- 睡眠が短くても長くても代謝量に大きな差はない
- 睡眠が短いと、空腹感が強くなり、たくさん食べてしまう
- 睡眠が短いとたくさん食べてしまうようになるので太りやすくなる
いかがだったでしょうか?
睡眠が肥満になりやすくなるということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
個人的には寝ることが大好きなので、休日などは長く寝てしまいがちなんですが、健康を維持するためにも7~8時間の睡眠を心がけるようにした方が良いですね(笑)
それなら睡眠の質を上げる方法を教えてくれよ!と思った方向けに、こちらの記事をお勧めします!
睡眠の質を上げて痩せやすい身体へ!